VTuberデビューを賭けた勝ち残り方式の是非

新たに設立されたVTuber事務所が

オーディションの結果により1名のみをデビューさせる旨を発表。

8月にそのオーディションが行われ

公約通り、最も票を獲得した1人がデビューすることになりました。

 

 

一昔前にTVでよく見た内容ではありますが

個人的には、このシステムは

VTuberには向いていないのではないかと思っています。

 

デビューを夢見る者同士が競い合うことで一喜一憂する様は

一昔前のTV企画であれば、確かに取れ高があったでしょう。

しかし、これをVTuberが行おうとした場合

まず参加者分だけモデルが必要となります。

デザインする方はそれなりに時間をかけて

キャラを生み出すものと思われますが

そんなキャラ達が、大半はデビュー出来ずに捨てられるのではないか?

そう考えると、どうしても肯定的に見ることが出来ないんですよね。

 

 

しかし、敗者復活戦の告知がされたことで

そんな考えは杞憂でしかなかったのかと安心したのもつかの間

その条件は、10月の間に高評価数合計1000というものでした。

 

 

オーディション的には、定期的に配信を続ける持続力、

もしくは一気に高評価を得るだけの爆発力を

求めているのだろうと思われますが

1人あたり19日配信(コラボ含む)予定ということで

1配信あたりに求められる高評価数は

平均53という、デビュー前の人にとっては少々厳しい数値。

(本来は4人で行うはずだったので、実際は更に厳しかったはず)

 

しかし、数日配信を行ってみて

このままでは条件をクリアするのが厳しそうと察したのか

7日あたりからは1日2回行動になったり

当初の予定では空き日だったところでも配信を行ったりと

かなり予定と変わってきました。

 

そんな様子を見る限り、運営も

出来る事ならデビューさせたいと思っているようなので

冒頭に書いた否定的な気持ちも多少薄らぎ

敗者復活の2人もデビューの可能性が見えてきて

すべてが良い方向に・・・

といいたいところですが

 

実はこの運営元

以前に樋上いたるさんデザインのモデルで

魂オーディションをしたことがあります。

樋上いたるさんのネームバリューもあって

当時ネットニュースにも取り上げられていたのを覚えていますが

そのオーディションにてデビューした2人が

今は活動していない

(1人は既に活動休止を宣言、1人は1年半ほど配信なし)

ことを考えると、今回の方達も

デビューを勝ち取ったとしても安心は出来ません。

むしろ、生き残りを賭けた戦いは更に激化し

レッドオーシャンと化したVTuber業界で

生き残っていかなければならないわけですからね。

 

ともあれ、ここに関しては

使い捨てする前提ではなかったようなので安心しましたが

(といっても、辞退した2人分は廃棄になるのでしょうが・・・)

他社では心配になるところもありますからね。

 

魂オーディションならともかく

モデルを使い捨てることになりかねないやり方は

どうしても好きにはなれないかなー

というのが1VTuberファンの正直な気持ちです。