ロード・エルメロイII世の冒険 2巻「彷徨海の魔人(上)」

1巻ラストで「両儀幹也」の名前が出て

続きが気になって仕方なかったわけですが

思いのほか早く2巻目が出ました。

というわけで、今回の舞台は日本です!

 

エルゴが喰らったという三柱の神。

これらを還すことができなければ

エルゴの人格と記憶は塗りつぶされてしまうため

その問題の解決策について模索しているところに

蒼崎橙子から「これならヒントになるんじゃないか」と

紹介されたのが両儀幹也でした。

 

幹也は幹也で、夜劫家から

誘拐事件の解決の手伝いを頼まれており

その問題解決にちょうどいいはずだ、と

ロード・エルメロイII世を紹介されたというのが今回の出だし。

 

この、誘拐犯人が彷徨海という時点で

1巻の流れからも誘拐した彷徨海が敵、と思いがちなのですが

攫われた当人である夜劫アキラは

犯人である白若瓏にやたらとなついており

どうにも話は単純には行かない様子。

 

そもそも、幹也の

「この子を助けてほしいんです」

という言葉も、単純に

攫った相手から取り返して欲しい、ということではないのでは?

とも思えてくるわけです。

そのやりとりの前に言った

「家族から引き離された人間は、不幸せだと思いますか?」

という言葉からもそれがうかがえます。

 

まあ、今回タイトルが彷徨海の魔人(上)」なので

結論は出ないままつづく、なのですが

さすがに両儀式は出ないんですかねーw

あとがきで

「幹也は魔術世界と絡んでも大丈夫だよ」

と許可をもらえたことを書いてましたが

「幹也は」ですからね(^^;;

式はバランスブレイカーになりかねないしなー。