FWWWのシングルタイトルマッチといえば
長い間、ヴァンプ鈴森と雪女の争いと同義であり
FWWWが誇れるドル箱マッチでありました。
今回は、そんな二人のライバル関係について振り返ろうと思います。
冒頭での聖光院の発言にあったように
両者の対決は東女時代に三度ありましたが
その結果はいずれもヴァンプの勝利で終わっています。
そして、FWWWでの初対決となったのが
FWWW王者選出マッチ。
その候補として残ったのが
ヴァンプ、雪女、勇子、円陣の4人だったのですが
レジスタンス、ナイトメアからそれぞれ2名だったこともあり
檸檬の一存によって勇子と円陣、ヴァンプと雪女という
身内同士がぶつかるカードに。
試合前にここまで感情を露わにする雪女というのは
当時珍しかったと記憶しています。
それだけ、この試合に賭けていたということなのでしょうが
結果は、ヴァンプの必殺技「スプラッシュマウンテン」によって
雪女がマットに沈むことに。
そして、決勝はヴァンプと勇子の間で行われて
初代王者にはヴァンプがつくこととなったのですが・・・
2年間、あまりにも変化が無い現状に
ヴァンプはついにしびれを切らします。
しかも、怒りの矛先はレジスタンスばかりでなく
ナイトメアにも向けられることとなり
彼女はこれを機にナイトメアを脱退。
塩味、ぽひだけを連れ
残りのメンバーを使いこなしてみろと
雪女にハッパをかけます。
しかし、この時のヴァンプの強さが圧倒的だったためか
ずっとタイトルマッチが行えずに塩漬け状態になってしまうという
思いも寄らぬ弊害が。
そして、そうこうしている間に
雪女との再戦を約束していた年末が近づいてきました。
とはいえ、前回がワンサイドだっただけに
再戦する以上はより強くなっていてもらわなければ話になりません。
そこで、今の雪女の実力を試すための査定マッチとして
魔王軍VSナイトメアのタッグマッチを行うことに。
しかし、結果はまさかのワンサイドでナイトメアが勝利。
しかも雪女の攻撃でヴァンプの意識を奪うというおまけ付き。
これで文句なしに挑戦者として名乗りを上げる雪女。
逆にヴァンプが追い詰められる形となってしまったのですが
それでも強気な姿勢は崩さないヴァンプ。
各勢力からの挑戦を退けた暁には
団体の外へ打って出る事を宣言します。
しかし、雪女はまだその時ではないとヴァンプの考えを否定。
こうして2人は、FWWWの今後についての考えでも対立することに。
そして迎えたタイトルマッチ。
外に向いているヴァンプの目を
力尽くで振り向かせようという雪女と
視界に入りたかったら、相応の力を見せろというヴァンプ。
FWWWの今後が委ねられたこの戦いは
距離を取っての蹴りに徹するという雪女の作戦に
ヴァンプが終始苦しめられる展開に。
そんな状況をひっくり返そうとしたヴァンプが取った行動は
ブロックした雪女の脚に対しての噛みつき攻撃。
そこから更に、足を掴んだまま雪女をぶん投げ
動揺した雪女に馬乗り状態になって殴りかかるヴァンプ。
しかし、ヴァンプにはこれまでの蓄積ダメージがあったために
マウントポジションを維持することが出来ず
雪女は何とか脱出に成功。
ここを勝負の分かれ目だと判断した雪女は
ヴァンプに向かって走る!
そして、ヴァンプの顎に会心の膝、
閃光魔術(シャイニングウィザード)炸裂!!
しかし、それでも倒れないヴァンプ。
まるで「こんなものなの?」と
言わんばかりに雪女をじっと見つめる王者。
そんな王者にとどめを刺さんと
雪女はロープへと走り・・・
というわけで、ついに雪女がヴァンプから
シングルでの初白星をあげて新たな王者に!
この決着によって、ヴァンプは外に打って出る案を取り下げたため
これで丸く収まるかと思いきや
ガンダーラが東女の女帝直下、サンモニと同盟を結んだことにより
最終的には対外勢力であるあかりを
相手にせざるを得ない状況に持って行かれます。
その辺りのいきさつについては上のまとめを参照。
そんなこんなであかりを返り討ちにしたことで
東女のこれ以上の介入を阻止することに成功し
ようやく、雪女が望んでいた
団体内での実力の底上げに専念出来るようになります。
そして2016年の末。
雪女 VS ヴァンプ鈴森、年末年始の恒例となりつつあるカードが
此度も組まれることとなりました。
雪女との約束だからと
この1年間大人しくしてきたヴァンプ。
そんな鬱憤を晴らすべく
FWWWを混沌に引き込むとの宣言。
一方、ヴァンプに連勝することで
FWWWのエースが自分であることを証明せんとする雪女。
そんな両者の三度目のシングルマッチは
前回は受けきることが出来なかった雪女の蹴りを
今回はヴァンプがしっかりと受け止め
その上で、攻め疲れをみせた雪女を抱え上げてからの
必殺スプラッシュマウンテン!
40分にわたる死闘を制したのはヴァンプ鈴森でした。
これで、再度FWWWのトップに返り咲いたヴァンプ。
となれば、1年前に掲げていた
「外へ打って出る」という方針を今度こそ実行することになるのか?
と思いきや
意外にも、今後のFWWWをどうしたいのか
みんなで話し合おうと言うヴァンプ。
彼女もまた、この1年の間に変わったということなのでしょう。
もっとも
本当に全員と対談をしようとしたために
処理しきれずにパンク寸前にまで陥ったようですがw
ともあれ、試合前には「混沌に引き込む」などと煽っていたわりには
ちゃんとFWWWをまとめるつもりのようなので
一安心・・・だったのですが
負けた雪女としては、表面上はどうあれ
簡単に気持ちを切り替えられるわけがありません。
塩味にそんな内心を見透かされて
思わず声を荒げるシーンも。
そして、後になって後悔するわけですがw
そんな感じで、FWWWに移籍してから三度
シングルで直接対決を行ったヴァンプと雪女。
「ウチで最も盛り上がるカード」だと
FWWWが自信を持って言える試合であることは確か。
しかし逆に、2人ともが絡まないと
ここまで観客を沸かせることが出来ないというのが
FWWWにとっては大きな課題でした。
そんな課題を打ち破ったのが
カオスブリザード VS ブレイブゴースト のタッグタイトルマッチ。
ヴァンプが絡んでいないにも関わらず
ヴァンプ鈴森 VS 雪女 に負けないくらいの盛り上がりを見せ
今後のFWWWに光明を見出します。
そんなこともあったためか
「相手が万全の状態で試合に臨めるスケジュールを」
とどちらもが希望した四度目の直接対決では
二人の対決は今回で一区切りにしたい
と雪女からの思わぬ提案。
更には、せっかくの一区切りだからと
勝った方が負けた方の言うことを聞く
という賭けまで行うことに。
そして結果は、雪女が王者へと返り咲くことに。
賭けで得たヴァンプへのお願い事は
過去にした私との約束を無かったことにしてほしい
というものでした。
それはつまり
二度目の直接対決の際
「外へ打って出る」と宣言していたヴァンプを止めた
雪女の発言を無かったことにして欲しい、という意図だったのですが
「私は解き放たれたというわけね。」
などと格好良い事を言いながら
実は全く意図が伝わっていなかったという・・・w
しかし、それ以降のヴァンプは
確かに「解き放たれた」と言って良いほどの活躍を見せます。
念願だった「神崎超え」を成し遂げ
更には東女での一大イベント「ヴィーナスカップ」で準優勝と
八面六臂の大活躍。
こうなると、次の雪女とのシングルが楽しみに思えてしまうのですが
これに関しては一区切りと言った通り
これ以降実現することはありませんでした。
・・・が、思わぬ形で両者は再び敵対することとなります。
樽谷社長が自ら集めたメンバーによる新たな派閥「社長軍」が
2019年末からFWWWで大暴れします。
そんな社長軍に対抗するため
FWWW創設時から敵対関係だった
ナイトメアとレジスタンスがまさかの共闘。
「連合軍」として立ち向かうこととなり
その本気のほどを見せるためか
雪女と円陣、両派閥トップのタッグという
ドリームチームを投入。
一方、ヴァンプはといえば
雪女から円陣、そしてぽひへと移動したFWWWのシングルベルトを
約1年11ヶ月ぶりに奪取。
そして
FWWWのシングル王者として、社長軍に合流。
社長軍の戦力が更に増すこととなったのですが
その社長軍として出る初めての試合に
姫小路由樹とのタッグ「始まりの吸血姫」で
くると知った時には、誰もが驚きを隠せませんでした。
それは雪女の
「私達2人が組んだのに青コーナー」
という一言からも察することが出来るでしょう。
そして試合は「始まりの吸血姫」が圧勝。
あまりの快進撃っぷりに
少しは連合軍に勝ちを譲ってもいいのでは?
などと社長が世迷い言を言い出すほど。
しかし、それを偶然聴いてしまった雪女が激高。
社長軍に更なる闘志を燃やすことに。
これ以後の2人の直接対決についてはわかりませんが
タッグに関しては、姫小路の本来のパートナーは榎下ですので
「始まりの吸血姫」が出てくる機会はそうそう無いでしょう。
そして、シングルの方は言うまでもなく「一区切り」宣言しています。
とはいえ、社長軍と連合軍の抗争がより激しくなっていけば
双方が最高戦力を出さざるを得ない状況になるでしょうし
そうなれば、「始まりの吸血姫」再び、
もしくはシングル解禁の可能性も?
とはいえ、ここに第三勢力「ドリフターズ」も絡んでくるので
連合軍と社長軍がお互いに
最高戦力をぶつけ合えるとは限らず
場合によってはその戦力を
ドリフターズに当てなければならない可能性もあり
本当にどうなるか読めない状況で
ますます面白くなりそうだったところだけに
このタイミングでのサービス終了が本当に残念で・・・。