「リングドリーム ストーリーズ」4つめのストーリー
南城檸檬の「多才な柑橘類」2話目です。
前回のおはなしで
檸檬がいかにチートかについて語られたわけですが
今回は、南城家にいた頃の話を掘り下げていきます。
犬猿の仲の二人
南城蛍からの誘いで
当然のように、顔を合わせた途端に険悪なムードに。
©SUCCESS Corp. ©でいしろう
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仲良くおままごとをしてた頃のような二人に戻って欲しい
そんな風に思う蛍なのですが
実はそれ、大人に対してのポーズでしかなかった事が明らかに。
この頃はまだ、二人とも典型的な「南城」だったので
無垢な子供を演じることで
油断した大人達が思わずこぼしてしまった内容を
親に流していたのだとか。
つまり、仲の良かった頃に戻って欲しいといわれても
そんな時は一度も無かったのです。
南城蛍の原動力
しかし、そんな二人がほほえましく「演じていた」姿が
レスラーを目指していた当時の南城蛍にとっての原動力であったのだとか。
このような無垢な(笑)幼子も
将来は南城に染まってしまうのかと胸を痛め
何とか自由に生きる道は無いかと行動を起こしたのだと。
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もちろん、元から南城の方針とソリが合わないというのもあったのだけれど
きっかけは間違いなく二人の存在があればこそでした。
だというのに、それが勘違いだったというのだから
苦笑いするしかない蛍ですが、彼女がそのように
ずっと南城に染まらずに済んだのには実は理由が。
幼い頃から「人の道から外れた」教えを受けてきた蛍でしたが
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その度に「それは違うよ」と囁いてくれる存在が
蛍の側に常にいたのだとか。
そして蛍は、どちらか一方の声を鵜呑みにする事無く
何が真実であるかを常に考えるようになり
結果、今の蛍が構成されることとなるのですが
その声が幼子の深層心理が作り出した幻聴だったのか
彼女が「神託の巫女」ゆえに聞こえたものだったのかは
今となってはわかりません。
いがみ合う理由
その、蛍が勘違いした「おままごと」をしていた頃は
互いが互いに感情を動かされない存在でした。
ようはどうでもいい相手だったんです。
それがなぜ、今のようにいがみ合うようになってしまったかといえば
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その原因は蛍にありました。
親族の集まりの際
ざくろは親から「教育」という名の折檻を受けた事がありました。
しかしその時、ざくろには何の非もなく
ビールを飲んでいたざくろの父が
自身の不注意でコップを手にひっかけてこぼしただけの話。
それをざくろのせいにして八つ当たりしたため
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そんな光景に我慢の限界を超えた蛍は
彼にニールキックを喰らわせから
馬乗りになってボコボコにし、文字通りざくろにしたのだとか。
この時の出来事がきっかけで
そして、二人ともが蛍に振り向いて欲しいと思うようになり
ここから二人のライバル関係が始まったのです。
その後、蛍は周りの反対を押し切ってレスラーに。
南城の力でも、東女に口出しすることは出来なかったため
入団試験を妨害されることなく無事合格。
入団後も、井上の直下に入った事で
南城からの干渉を避けることに成功したのですが
蛍が一族の集まりに顔を出さなくなったことで
そんな地獄から先に抜け出せたのは・・・ざくろでした。
次の神託の巫女が育つまで
蛍を南城に縛り付けておくためにも
一族の者を蛍の元へ送り込むべき、という提案から
ざくろが東女に送り込まれることになり
蛍をめぐる二人の争いは、ざくろに軍配が上がったのです。
二人がまだ南城にいた頃はまだしも
悪感情を向けてるから
なお、蛍が井上直下に入ったくだりのところで
井上直下についてもちょっと面白い話があったりしましたけど
南城の話とは直接関係なかったのでカットしましたが
ガッシュさん・・・ww