「SEVEN DAYS FINAL」7試合目はTWP世界無差別級選手権試合。
滝沢泉 VS ソニックキャット 2度目の対決!
前回は、ソニックの方が王者でしたが
今回は滝沢が王者として迎え撃つ形に。
滝沢といえば、「堅実なレスラー」
というイメージを持つ方がほとんどかと思います。
実際、ソニックもずっとそういう認識だったのですが
最近、その考えが変わってきたのだとか。
何年か前までの滝沢は、良く言えば「堅実」。
悪く言えば「脇役」のポジションでした。
「縁の下の力持ち」。
そう言えば聞こえは良いですが
そういうレスラーは大抵はそのまま終わっていきます。
しかし、滝沢は野心を持たないまま
女神杯で頂点にまで上り詰め
1年以上もその地位を守り続けている。
努力すれば必ず報われる。
それがまやかしであることは誰もが分かっています。
現実は、物語のようにうまくはいかないのです。
しかし、滝沢はその努力を実らせたのです。
そんな滝沢こそ
スーパーヒロインの立ち位置に相応しいのでは?
とまで滝沢を評価するソニック。
そしてそれを受け入れた上で
「フィクションのスーパーヒロイン」から
「リアルのスーパーヒロイン」に挑戦状を叩きつけます。
音速ヒロイン最終章のラスボス、
「リアルのスーパーヒロイン」滝沢泉に
ソニックは勝つことが出来るのか?
そんなソニックの「滝沢泉こそヒロイン」発言に対し
さすがに苦笑いを隠せない滝沢。
確かに、これまで努力を欠かしたことはなかったし
無理に報われようとも思わなかった。
しかし、決して無欲だったわけではないと
ソニックの発言を否定します。
プロレスラーに求められるのは「強さ」と「魅力」、
そう語る滝沢ですが
「魅力」の面においては
自分では届かない場所に立つ者が数多くおり
ソニックもまた、そんな一人なんだと言います。
そして、そんな存在が同期にいたからこそ
自分は「強さ」を磨くしかなかったのだと、
リングで輝くべきなのはソニックのような存在なのだと感じ
自身は脇を支える役に回ったのだと。
もちろん、「魅力」の面でも努力を怠ったわけではありません。
少しでも華やかになろうと
ミニスカポリスに扮したりもしました。
ソニックのような「ヒロイン」から様々なものを学び取りました。
その結果が、今の滝沢泉なのです。
立場的には、今の滝沢は王者なので最上位にあたりますが
業界そのものを動かす力はソニックの方が上であり
行動力や企画力、学ぶべき所はまだまだ多いということから
ラスボスはむしろソニックの方だろうと言い返します。
確かに、業界云々という話については
菊池もかつて、同じようなことを言ってましたもんね。
世間に対する知名度という意味では
ソニックキャットがダントツなんだと。
そんなラスボスを今宵、存在感でも上回ることで
ハッピーエンドを迎えようとする滝沢。
「強さ」だけではない
「魅力」も兼ね備えた王者となるのか?
コメンテーターは、同じく同期の山口。
前回の菊池戦から
「負けた方が一線を退く」
という条件で戦っているわけですが
逆に、勝ち残った1人はその後どうするのか?
それは確かに気になるところです。
しかし、山口があっさりとその疑問に答えます。
ラスボスになるんだと。
菊池、滝沢、ソニックが行っているのは
この世代の代表を決めているのだと。
つまり、生き残った代表は
下の世代に対する壁になる・・・
つまりはラスボスということなんだそうです。
リンドリのこれまでの物語でいう
神崎の立場になるということなんですかね。
そういう意味では、どちらがその座についても相応しいようには思えますが
用意されている椅子は一つしかないのです。
そんな、一つの席を争っての戦いは
序盤は互角の勝負を展開していました。
が、そこから抜け出したのはソニック。
ほぼ5-2で試合をリードします。
しかし、その状態が続いたのは折り返し辺りまで。
後半に入って、王者・滝沢が牙を剥きます。
この時点で追いついていたトータル差は
以降どんどん差が広がっていき
6-1ないし5-2でのリードが続きます。
約4000万あったトータル差を2000万ほどにするのが精一杯でした。
というわけで
滝沢、5-2で5度目の防衛に成功!
この結果、一線から退くのはソニックということになり
滝沢がこの世代の代表としてラスボス化することとなりました。
ラスカル相手に不覚を取った事を除けば
本当に隙が見当たらないですよね。
この調子だと、ベルトを置くための箪笥 がお役御免になるのは
まだ当分先になりそうでしょうか?