「SEVEN DAYS HOLY NIGHT」7試合目はTWP世界無差別級選手権。
スパイダー菊池4度目の防衛戦は、麗雫との三度目の対決となります。
一度目の対決は、菊池のタイトルマッチ三連戦。
その一番手、要は捨て石扱いとして菊池に挑んだ麗は
菊池の猛攻をひたすら耐え続け、
焦り始めたところを逆転勝利で新王者に。
しかし、当時の実力差を考えると
「まぐれだったのでは?」
と思うのも致し方ないところであり
そんな声はなかなかなくなりませんでした。
それでも、野々村、ヴァンプ、ソニックと倒していく内に
もうまぐれだと言う人はいなくなり
麗自身も王者に相応しい実力を身につけはじめた頃
ついに菊池との再戦が決定。
その後、友野、南城相手に更に防衛記録を伸ばし
二度目の対決に。
しかし、二度目の対決は菊池がリベンジに成功。
ベルトを取り戻します。
ただ、これで1勝1敗になっただけで
「振り出しに戻っただけだ」という菊池。
この時点で既に三度目を考えていたわけですが
麗が王者として足場を固めてから再戦したように
自分もまずは足場を固めたいと。
そして、姫小路、滝沢、一ノ瀬を相手に防衛。
本来なら、もう一つ挟む予定だったものの
会社の意向により、
此度ついに三度目の対決を迎える事となりました。
大舞台での試合は実に1年ぶり・・・菊池との試合以来となる麗。
その久しぶりの緊張感を肌で感じつつも
それを好ましく思っている様子。
そして、レジェンド・・・井上さんを送り出すために
最高で最強の試合をしよう、と。
しかし、そんな麗の言葉に対して
リングは去りゆく誰かのためのものじゃねえ。
現役である私らのもんだ。
「私のリング」だ、とあえて強調。
そう否定しつつも、
「老兵は安心して去れ」と言う辺りは
やはり意識はしているのでしょうが。
この両者の対決ももう三度目ということもあり
コメントで語るような事も出尽くした感があるので
コメンテーターとして呼ばれた姫小路ですが
井上さんのために戦うのもいいけれど
第一は「自分のため」に戦って欲しいと。
2人にエールを送ります。
井上さんの引退セレモニーのこととか考えなくていいから
すべての力を出し切って欲しい、と。
(言い方はどうかとも思いますがw)
そんな言葉を聞いたから、というわけではないでしょうが
昨年同様、いや昨年以上に最初から飛ばしていく麗。
昨年はハンゲだけは最初から菊池が抑えていましたが
今回はいきなり4-0で試合は進みます。
そして大きな動きもなく24時間経過。
いつもであれば、ここで「夜の凶獣」発動となるのですが
今回はそれ以上に麗陣営の層が厚すぎた。
ヤバゲに至っては最終的に700人近く差がありましたからね。
この人数差の前には、さすがの菊池もひっくり返す事は出来ず。
いや、終盤ニコでひっくり返した時間帯はあった のですが
それもすぐに取り返されて、結局4-0でフィニッシュ。
麗、王座に返り咲きとなりました。
今回、ヴァンプ、麗共に約1年ぶりの大舞台で
どちらも戴冠という結果となったわけですが
1年寝かせれば誰もが勝てる、というわけではないと思います。
が、この2人にとっては1年寝かされた事が
支援する人達の起爆剤となり、大差での決着となりました。
この点については既に色々言われているようなので
ここでこれ以上掘り下げるつもりはないですが、
(※運営への文句は直接運営へ)
選手が増えていく一方のこの世界では
ベルトに絡んでいない選手の出番というのは
今後より厳しくなるのだろうな・・・とは思います。
ただ、ここで気になるのは
本来麗の前に菊池が戦うはずだったソニックの存在。
王者が代わったので、それじゃあ麗と・・・なんて
簡単にはいかないと思うのですが
「リベンジマッチではリベンジが成功しやすい」
という、ここ何回かの前例をふまえると、
これはこれで面白いカードなんじゃないかな?とも。
ともあれ、来年どんな挑戦者が現れるのか
楽しみに待つこととします。
それでは皆さん、良いお年を・・・。