それからの井上は、
男の担当するレスラーをぶつけられ、
連戦連敗の毎日。
さすがにこの状況はおかしいと思うようになり
正規軍の控え室へと乗り込んだ井上。
正規軍の控え室ということで
周りには男の担当レスラーが控えているからか
強気な男はついにネタをばらします。
やられ役が欲しかったと。
最初から、自分の担当レスラーの肥やしにするつもりだったと。
井上が同期だと思っていた連中は
肥やしである井上の肥やしだあったと。
そして、やられ続けたことで
十分に役目を果たした井上に対して一言。
その一言でキレる井上。
しかしそこは正規軍の控え室。
逆に取り押さえられてボコボコにされる羽目に。
だからそのやりとりはもうやったでしょうにw
もちろん気持ちはわかりますけどねぇ(^^;;
ただ、肥やしの肥やしっていうのはつまり、
N10枚をSRに喰わせて
そのSRでVRを育成するみたいなもんですよね。
その「二段階育成」はたぶん多くの方が経験していると思うので
なんていうか・・・
「会社の商品に手を出した」よりも
痛いところを突かれたというか・・・うん(^^;;
そんなこともあり、すっかり気力を失ってしまった井上。
東女にいる理由もなくなったと思い、
気がついたら辞表を握りしめてオフィスにいた。
社長不在のオフィス・・・そこで出会ったのが
本多香雅里だった。
あの男は、他派閥とは馴れ合わないよう徹底していたため
香雅里とまともに向き合うのは初めての井上。
しかし、この時既に弱っていたこともあり
香雅里にこれまでのことを打ち明ける。
香雅里お前もか!
笑顔と同時に殺気のようなものが溢れるのを感じた井上。
この時の衝撃は今でも忘れられないのだとか。
で、その後香雅里が男をぶっ飛ばしたのかというとそうではなく、
東マネージャーの説得の末
「丈太郎君がそういうなら」
と香雅里が折れることに。
ヴァンプさん、なぜかそこにやたら食い付きますが
そこはスルーの方向でw
その後、話を聞いた東マネージャーは
「このまま逃げていいのか?」
「悔しくないのか?」
「見返してやりたくないか?」
と井上を煽ります。
更に香雅里も
「人間、死ぬ気になったら何でも出来る」と。
結局、辞表を破り捨てた井上は
東派閥預かりのレスラーとして再出発を計る事に。
ただ、香雅里の直接指導は非常に厳しいもので、
これまでの練習は一体何だったのかと言いたくなる程のもので
最初は練習についていくことすら出来なかったとか。
しかし、ここから井上のプロレス人生は
本当の意味で始まったのでした。
で、気になるのは井上を利用したあの男。
香雅里は何度も「制裁」や「報復」を叫んでいたけれど
東マネージャーは「ほっとけば勝手に潰れる」と相手にせず
実際、1年も経たずにあの男の発言力はなくなり
追い出されるような形で東女からいなくなったのだとか。
贔屓にしてもらっていたレスラーはともかく、
そうでないレスラー達は
「いつ自分が生け贄にされるのか」
とか考えてしまいますよねやっぱり。
井上を控え室で叩きのめした相手も
「あんなに後味の悪いリンチは初めてだった」
と言っていたほどで、
結局自分の行いが自分に返ってきた・・・ということに。
その後、フロントは東丈太郎を中心とした組織に作り替えられ
東女前社長が勇退、東が若くして社長の座につき
そして香雅里は・・・首を痛めた事で引退。
性を東へと変えた。
エースの引退により、東女は大混乱時代へと突入。
その抗争が皮肉にも、
東女を国内トップクラスの団体へと押し上げることに。
その後も、マンネリによる低迷、
総合格闘技ブームによる低迷などあったけれど
神崎、一ノ瀬の登場が新たなブームを巻き起こし
神崎、北村の衝突もあって今に至る・・・と。
ちなみに、亜細亜女子はどうなったのかというと
バブルによってはじけたようで。
不動産かー・・・。
亜細亜女子のイメージが、
という意見はありましたけど
プロレスに関係ないところで破綻している点だけで見れば
やっぱり全女に近いのかなと(全女は株の失敗)。
そんな感じで、井上さんの過去というよりは
東女がここに至るまでの過程を語ってもらった感じですが
誰か一人、ずっと顔見てないような・・・
そんなことだろうと思ったよ!ww