小手川ゆあ新作「LICENSE」は、行政執行代理人といういわゆる賞金稼ぎのお話。
サスペンスものに定評のある小手川さん最新作。
犯罪者が増えすぎて拘置所が一杯なため、
凶悪犯でさえ保釈金を払えば裁判までは保釈される世の中。
その保釈金を払えない人のために保証会社が肩代わりしてくれるわけだけど、
裁判の前に姿をくらます人が後を絶たず、
そんな奴らを警察の代理として逮捕出来るのが行政執行代理人。
そんな行政執行代理人になったばかりの2人。
1人は、交通事故で恋人と片足の自由を失った元刑事。
1人は、母と兄を父親に殺された、やたらと喧嘩慣れしている少女。
この2人がコンビを組み、
犯人を無力化するのを少女である百武比奈子が担当し、
頭脳労働を元刑事である仲間隼輝が担当。
互いに足りない部分を補いながら犯人達を追い詰めていく・・・
そんな感じの話になるんですかね。
1巻ではまだ明るい雰囲気で話が進んでいますが、
今後きっと比奈子の父親に関わる話とかあったり、
隼輝の事故を起こした犯人(保釈中に逃走)が出てきたりするんでしょうね。
この手のサスペンスものを描かせたら上手いことはわかっているので
そこは心配してないんですが、
ただ物語の結末がここ最近のものについては納得いってないんですよね。
「BORDER」では少女に臓器を提供させるために
脳死状態の同僚の生命維持装置を切ったとことで終わっちゃったし、
「君のナイフ」では主人公が殺人犯だったので、
最後はきっと死ぬんだろうとは思ってたけど思わぬ相手に殺されて
「・・・え?」としばらく固まったし。
別にハッピーエンドにしろってわけではないんですけどね。
「死刑囚042」はタイトルでわかるように最後は死刑になるんだけど
この作品、小手川さんのマンガの中で一番好きですし。
そんなわけで、今回は気持ちよく終わらせて欲しいっていうのが
唯一願うことですかね・・・って、始まったばかりの作品に
終わり方の注文するのもおかしな話ですけどねw
BORDER(1)<BORDER> (角川コミックス・エース)
- 作者: 小手川ゆあ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
死刑囚042(1)<死刑囚042> (角川コミックス・エース)
- 作者: 小手川ゆあ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/11/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る