天啓的異世界転生譚

 「この世界がゲームだと俺だけが知っている」のウスバーさんが

ファミ通文庫でまた別作品を始めたということで購入。

というわけで、「天啓的異世界転生譚」の話です。

 

 「この世界がゲームだと俺だけが知っている」同様この作品も

「小説化になろう」でWeb連載してたものなんですが、

こちらの作品はWebでは読んでいなかったので文庫での初読みになります。

今回も、お約束?の異世界転移(転生)モノなんですが、

転生時に行うキャラエディットからいきなりやらかしてくれます。

 

本来は、ボーナスポイントを能力値に振り分けたり

アビリティ(技能)、タレント(才能や体質)を取得するわけですが、

成長率アップのタレントを取得した後で能力値に振り分け、

その振り分けたポイントを元に戻したら・・・ポイントが増えた?

それに気付いた主人公コウはその動作を延々と繰り返し、

結果、120だったボーナスポイントが一千万以上にww

 

それに慌てた神様シロニャは転生開始を実行。

まだ一千万ポイントを割り振ってもいないのに10秒後には転生することに。

ならば!タレントのページの一番下の項目、

つまりは最もポイントの高いタレントを10秒以内に次々取得した結果、

とんでもない主人公が誕生しました、という話。

ただ、そのタレント自体問題のあるものばかりで、

その一癖も二癖もあるタレントをどう使いこなしていくか・・・

が今後の見所なんでしょうかね。

 

っていうか、タレントを大量に取ったのはいいものの、

能力値は一旦割り振ったのを毎回戻していたせいで、

転生時のコウのステータスが

HP1 MP0

筋力0 知力0 魔力0 敏捷0 頑強0 抵抗0

とかあまりにも酷すぎる(^^;;

石に躓いて転んだだけで死ぬし、

尖った机の角に触っただけで死ぬし、

蚊に刺されても死にます。

異世界転移モノでチート主人公の話は掃いて捨てるほどあるけれど、

ここまで貧弱な主人公というのは逆に珍しいですよね(^^;;

 

そして、今回の話でメインとなるのは特定のタレント取得により

使用可能となったスキル「天魔滅殺黒龍灰燼紅蓮撃」。

一発あたり3倍の攻撃を一億二千発相手に食らわせ、

最後の攻撃で相手は必ず死ぬというものなんですが、

3倍の意味ねーとか、一億二千発意味ねーとか、

そもそもHP100%消費とか使えねーとかw

それでも、結局このスキルを使うことになるわけですが、

最後に待っていたオチは・・・

 

一億二千発打ち終わるのに10日かかるんです(^^;;

 

そんな感じのくだらない(褒め言葉)冒険モノとなっています。

 

天啓的異世界転生譚 1 (ファミ通文庫)

天啓的異世界転生譚 1 (ファミ通文庫)