「月が導く異世界道中」3巻ですが、
2巻ではまともな戦いがなかったライドウもようやく戦うことに。
森鬼、アンデッドのリッチ、そしてヒューマンの冒険者。
まあ、チート主人公なのでどれも戦いともいえない一方的なものなんですがね(^^;;
しかしこれで、上位竜の巴、黒蜘蛛の澪に続き、リッチの識が仲間となり、
ようやくメインメンバーが揃うことに。
ライドウにとっては待ちに待った男の、しかも常識のある配下ですw
巴と澪は元々ヒューマンじゃないから常識が通用しないからねぇ(^^;;
その点、アンデッドは元々はヒューマンなので、
異世界人であるライドウが知らないこの世界の常識などについても
今後は役に立ってくれるはず。
とまあ、今回は識を仲間にする話がメインなんですが、
個人的にはその際に起きた、ヒューマンの冒険者との対決の方に注目。
この手の異世界モノではよくある話なんですが、
この世界のヒューマンはヒューマン至高主義の考えが基本で、
亜人を差別するのが当たり前。
そんなヒューマンを、ライドウは自分と亜人達が住む亜空へと
引き入れてしまいます。
その結果、一人の亜人が犠牲になることに・・・。
そのことから自分の甘さを後悔し、初めて人を殺めるライドウ。
今後、勇者のいる2国と魔族との戦争が勃発しますが、
そんな状況でもライドウは仕事以外ではヒューマンを助けようとはしません。
それどころか、この後魔族とも商売をするくらい。
勇者の一人である響の言葉を借りるなら、
ライドウの「ヒューマン差別」を決定的なものとしたのが
この事件なんだろうなと。
ライドウが絡む戦いは、その力の差もあって
読者にとっては基本緊張感のないものとなるんですが、
今回の冒険者との戦いについては上記のような背景もあって
違った意味での緊張感がありました。
順番が逆転してしまった感が否めませんが、「月が導く異世界道中」 の紹介です。なろう作品ではお約束の、異世界召還&俺TUEEEモノで召還された異世界人は3人。その...