いよいよ井ノ瀬の出番が回ってきたセヴンスター。
珍しく、前の試合から2ヶ月以上も間が空いたため
こがねを倒して勢いに乗っていた紅蓮もクールダウンしているはず
と、自分にとって有利な条件を挙げるわけですが・・・
正直なところ、それでも分が悪いだろうというのが井ノ瀬の見立て。
そもそも、スパイダーキッズの面々は強さを売りにしたレスラーでは無く
興行のワキを埋めるいわゆる「盛り上げ役」。
そんな自分達に「王道の試合」が向いていない事は重々承知。
でも、今回だけは、「お客さんのため」というのを忘れたいと。
そう、園原にうち明けるわけですが
園原からは「バカだな」の一言。
もちろん、園原も会場を盛り上げるために試合をしているのは同じ。
しかし、自分のためにも試合をしているし
試合ごとでどっちに重きを置くかの比重も変えているとのこと。
なによりも、「自分のために試合しちゃいけない」
なんて考え方はおかしいだろとお叱りの言葉が。
更にいうなら
「みんなのために試合をする」
のみんなには自分自身も含まれているんだと。
このあたりは、言わなくてもわかっているものだと思い込んでいたわけですが
お互い認識にズレがあった事を、言葉にすることで初めて気付くことに。
だったら、最初に井ノ瀬が言った通り、
今回は「お客さんのため」ではなく
100パーセント「自分のため」に戦えと園原からもGOサイン。
そんな井ノ瀬の想いを邪魔しないためにも
今回はセコンドとして余計なちょっかいはかけないと
紅蓮側のセコンドである京須と不戦協定を結びます。
正直、どちらが有利かといわれればやはり紅蓮だとは思いますが
この2ヶ月ちょっとでクールダウンしたのも確か。
そこに、井ノ瀬にブーストがかかってどこまで迫れるか?
といったところなんでしょうがはてさてどうなることか・・・。