「盾の勇者の成り上がり」14巻

 

盾の勇者の成り上がり (14) (MFブックス)

盾の勇者の成り上がり (14) (MFブックス)

 

 ラフタリアを暗殺しようとした奴らを懲らしめるために

クテンロウへと乗り込んだ尚文達。

そこでは「魔物や生き物を殺した者には重い罰を与える」という

お触れによって、民が苦しめられているゆがんだ世界でした。

クテンロウの革命派と手を組み、民衆を率いて狙うは国家転覆!

そんな14巻です。

 

とはいうものの、実のところ今回山場は限られています。

 

まずは「封じられしオロチ」との戦い。

尚文達を始末するためにと、天命派が封印を解いて

解き放ってしまった魔物。

これが、戦ってみればたいしたことのない雑魚・・・かと思いきや

毒をまき散らして自爆。

しかもそれは本体じゃなく分身だったという

なんともやっかいな相手。

っていうか、これもし尚文達が勝てなかったら

その後どう始末するつもりだったんでしょうね(^^;;

当然、この件は国中に知られることとなり、

天命派は自らを窮地に追い込む結果に。

 

その後、命令系統ガタガタな天命派を相手に労せず旧都奪還。

ラフタリアが新たな天命を就任。

その勢いで東の都へ乗り込もうとするわけですが

そこで待ち受けていたのは水竜の巫女シルディナ。

前・水竜の巫女であるサディナとの一騎打ちを望む彼女、

実はサディナの妹で、姉を超えるためにと色々無茶をやらされたっぽい。

しかし、それでも実力はサディナの方が上。

そのため、シルディナは切り札であった

「過去の天命」を自らに降ろす荒技を・・・行ったんですが

その「過去の天命」を制御することが出来ずに暴走。

現天命を裏で操っていた黒幕達を根こそぎ始末してしまいます。

 

結局、尚文達が来た事で場が動いたということはあるんでしょうけど

黒幕とは直接対面は出来なかったし、

着いたときには悪霊化していたしで、

クテンロウに振り回された感のある話でした。

いや、もちろんサディナとシルディナ姉妹の間にも物語はあったし、

ラフタリアだってWeb版では曖昧なままだった出生の話も知る事が出来たし

話に進展はあったと思うんですけどね。

 

それにしても、ラフタリアの刀からしてそうなんだけど

Web版ではなかったパワーアップが次から次へと・・・。

これなら鳳凰だって楽勝なんじゃね?

と思うところなんですが、さすがにそうはいかないんでしょうね(^^;;