「大伝説の勇者の伝説」16巻

大伝説の勇者の伝説 (16) 昼寝男の結婚 (ファンタジア文庫)
 

 鏡貴也復活!

というわけで、家庭の事情で丸1年音沙汰無しだったわけですが

ようやく再開の16巻です。

 

目を覚ましたライナ。そこにはフェリスの姿が。

ここはローランドの郊外、周りには誰も住んでいないのんびりした場所で

庭では子供が2人遊んでいてライナが褒めると凄く嬉しそうな顔をする

そんなどこにでもありそうなささやかな幸せ。

そんな世界の終末・・・。

 

ルシルがエーネという少女から奪った未来眼、

その力によって知った未来は絶望絶望絶望・・・

希望などどこにも見当たりませんでした。

 

神と戦う事を諦めた未来、それが冒頭のものですが

この場合、ライナとフェリスは家庭を持ち、子供も出来て

世界の終わりまでは幸せに暮らしはします。

が、子供には未来がない事にただひたすら絶望するという内容。

 

逆に、最後まで神と戦う未来もあるけれど、

こちらでは仲間が次々と死んでいき、

最後にはライナがシオンを喰らって反撃に出るけども

それも魔力がある間だけの話で、切れた時点で終了という内容。

 

結局ルシルが選んだのは、ライナに自分を喰わせて後をライナに託す事でした。

世界は救わなくていい。フェリスを守ってくれと言い残して。

 

とりあえずはこれで、前巻で提示された条件

1.ライナがシオンに喰われることで勇者を完成させる

2.ルシルをライナが喰う(逆も可)ことで寂しがりの悪魔を完成させる

3.ライナがミルクを喰って以下同文

4.ルシルがミルクを喰って以下同文

の内の2番を満たす事が出来たため、結界の破壊を一時的に阻止することに成功。

しかし、それでも今のままでは10年後にはこの世界は終わってしまう。

残された時間はたったの10年。そこで、ライナの取った行動は・・・

 

という感じの16巻。

まあ、この4択ではルシルを喰うしかなかったとは思うけど

フェリスの事を考えるとやはりきついものがあったわけで。

10年後には神によって世界が終わりを迎えてしまうという時に

人間同士争っている場合じゃないのにおさまる様子がないエルトリア共和国。

問題は山積みなわけなんですが、今回一つ解決する事が。

ライナの女性問題です。

どういう結末を迎えたのかは・・・あえてここでは書きませんが

ライナ頑張ったよ・・・。