「盾の勇者の成り上がり」8巻

盾の勇者の成り上がり 8 (MFブックス)

盾の勇者の成り上がり 8 (MFブックス)

 

そしてとうとう全編完全書き下ろしになった8巻です。

7巻もほぼ書き下ろしではあったけど、

霊亀を倒すというストーリー自体は変わりませんでした。

が、8巻はグラス達の異世界を舞台にした話ということで

Web版にはない完全新作となっています。

 本の眷属器の勇者であるキョウを追って

グラス達の世界につながる穴を抜けてきた尚文達。

しかし、目を覚ますとそこには仲間のラフタリア、フィーロの姿が見えず

一緒にいるのはリーシアだけ。

キョウの罠にまんまとはまり、無限迷宮へと飛ばされたのでした。

そこで出会ったのは、こちらの世界の四聖、狩猟具の勇者である風山絆。

名前からわかるように日本人で、VRHMMO「ディメンションウェーブ」を

姉、妹と一緒にプレイしようとしていたところを召喚されたのだとか。

 

そんな絆と協力して無限迷宮から脱出する3人。

ラフタリアとフィーロを探すため、この世界の儀式によって

ラフタリアの髪から式神「ラフちゃん」を生成。

そのラフちゃんのおかげで、見世物になっていたフィーロや

追われていたラフタリアを助けることに成功し、

グラス達とも和解することに・・・という所までが今回のあらすじ。

 

まず気になるのは、狩猟具の勇者、風山絆。

ディメンションウェーブは弓の勇者がプレイしていたゲームでもあったけど、

あちらはコンシューマーだったので同名の別ゲームのようで。

それよりも、姉、妹と一緒にって、なんか覚えが・・・あっ

ディメンションウェーブ」の作品そのものじゃん!

読んだの結構前なので忘れてましたよ(^^;;

こちらの主人公をそのまんま持ってきたわけですね。

ってことは・・・「キズナの嬢ちゃん」とか呼ばれてたけど

本当は男ですねw

姉、妹のいたずらによって女性アバターでプレイすることになったわけだけど

そのアバターの姿で召喚されてるってことなんですかね。

尚文達は、ゲームのアバターではなく現実の姿たったと思うんだけど

(そもそも尚文はゲームじゃなくて本読んでただけだし)

そのあたりは世界が違うから、ってことなんでしょうか。

※今作での絆は元々女の子という設定だそうです

あと、絆が無限迷宮に囚われているというのも、

「ディメンションウェーブ」の作品の方で無人島に行ったまま

話が止まっている事を自ら皮肉ってると取れなくもなかったり(^^;;

 

そして、式神として登場したラフちゃん。

Web版では、尚文がカースシリーズ 新・七つの大罪の条件を解放したせいで

おかしくなり、遺伝子改造によってラフタリアを作ろうと試行錯誤した結果、

その最終型として生まれたのがラフちゃんだったはず。

ということは、新・七つの大罪の話はばっさりカットする方向ですかね。

あそこの話はスキップするか否かを活動報告の方でアンケート取ったんですよね。

で、その結果スキップせずにちゃんと書くことになったわけだけど、

作者としても悩んだエピソードなんでしょうね。

それで書籍版では、代わりに今回の話を追加した・・・ってことなんですかね?

まあ・・・あれは確かに尚文が完全な別人ですからねぇ(^^;;

ただ、そのエピソードがカットされると、

キールの大好きなクレープの木が作られないんだけど、

キールには我慢してもらう方向でw

 

ちなみに、今回のとらの初回購入特典は

「もしも無限迷宮に一緒に落とされたのがグラスだったら・・・」。

キズナ大好きっ子のグラスが無限迷宮から脱出しようとしてくれないんですがww