久弥直樹さんの長編小説「サクラカグラ」

久弥直樹さんといえば、「ONE 〜輝く季節へ〜」や「Kanon」を思い浮かべますが、

Kanon」の後でいつの間にか抜けてたんですよね(^^;;

そしてその後は、個人サークル「コルクボード」として活動。

中古で結構な値段してたのを覚えています。

しかしそれも、途中から活動報告を一切聞かなくなり、

そのまま忘れ去っていたわけですが・・・

そんな久弥さんが長編小説「サクラカグラ」を出したと聞き、

急いで本屋に探しに行きましたw

 

1巻の内容は大まかに分けると2つ。

 

霊が視えてしまう女の子、上乃此花が「僕が誰に殺されたのか知りたい」と少年に頼まれて

少年についての情報を探し回る話。

しかし、少年が殺されたというような事件自体起こっておらず、

行方不明者が出たという話すらない。

そもそも、本当はその少年の事を此花も知っているはずなのに、此花は何も覚えていない。

実は、そんな「みんなに忘れ去られた生徒」がこの学校には他にもたくさんいるという。

どうしてそんな事が起こっているのか?

そもそも犯人は何者なのか?

そんな感じで、最初は学園モノに幽霊が出てくるだけの話かと思いきや、

なにやら不思議な事が起こっているようで・・・。

 

そしてもう1話は、夜の学校でずっと悪と戦い続けている女の子、

玖珂凜音と偶然出会い、その彼女と友達になろうとする生徒の話。

夜の学校で戦う不思議な女の子というと、

どうしても「Kanon」の舞を連想してしまいますがそれはさておき、

此花の話とは関係ないの?と最初は思うんですが、

これが意外な所で繋がっていきます。

ぶっちゃけてしまうと、犯人がこちらで出てきます。

お前が犯人だったのか!というので驚いたわけですが、

この話で一番驚かされたのは・・・お〇〇だったことですね。

誰が?それはここでは敢えて伏せておきます。

 

ただ、犯人については読者はわかってしまったけれど、

作中ではまだバレていない状態なので、これからどうなっていくのか目が離せません。

あと、此花、凜音、そして犯人の3人がそれぞれ不思議な能力を持っているわけですが、

これに何らかの理由があるのか、また他にもこのような能力を持つ人がいるのかと

そういった点も気になるところですね。

サクラカグラ 1 (星海社FICTIONS)

サクラカグラ 1 (星海社FICTIONS)