「月が導く異世界道中」4巻

これまでは、ライドウの回りで起こった出来事が主に描かれていたため

スケール的には大きくても街レベルのものでした。

しかし、今回は一気にそのスケールが大きくなります。

そう、戦争です。

ステラ砦の攻防戦、それが今回のメインとなります。

 

かつて、魔族が占領したステラ砦を

リミア王国・グリトニア帝国連合軍で奪還を目論みます。

そこには、リミアの勇者・響とグリトニアの勇者・智樹の姿も。

女神に召喚された両勇者と魔族とのまともな対決はこれが最初となるわけですが

ヒューマンと魔族の戦争の場合、

女神がヒューマンに対しては祝福を施し能力が倍に、

魔族に対しては呪いを施し能力が半分になるため、

ヒューマン側は負けるわけがないと魔族の戦力を軽視します。

その結果・・・砦の前の地面が突然消え去るという罠にかかり

多くのヒューマンが戦わずして命を落とすことに。

更に、女神の祝福を無効とするアイテムを使われて戦局は一気に魔族のペースに。

それに対しての両勇者の対応は・・・

響:一人でも多くの兵を退却させるために魔族の将軍イオと対決

智樹:女神からもらっていた魅了の魔眼、月夜に限り不死の効果まで

無効化されたため兵のことなどお構いなしで逃走

 

智樹のクズっぷりがマジハンパないです。

このクズ勇者の行動には本当にイライラさせられっぱなしなんですが、

今後ライドウとの面会時にかなりスカッとさせてくれる出来事があるためこうご期待w

 

で、主人公のライドウどこにいんのよ?と思うでしょうが、

彼は旅の途中だったところを女神に無理矢理戦場のまっただ中に飛ばされることに。

しかし、その場所はステラ砦ではなく、

その隙を狙ってリミア王都へ向かう別働隊のところ。

そこにいたのは、おそらくヒューマン最強と思われる「竜殺し」ソフィア、

そしてそのソフィアに殺されたとされている御剣。

まともな戦闘経験のないライドウは、ソフィアに一方的に攻められることに。

しかし、チート魔力と装備のおかげでダメージが一切通らないw

そこでこちらでも登場、女神の祝福無効化!

結果・・・

ライドウパワーアップ(なぜにw

両勇者とは違って、ライドウはそもそも女神に嫌われてますからねw

召還後、いきなり砂漠の上空に放り出されたくらいだし。

で、もうダメージ通らないのなら上空から落っことせばいいじゃん!

と、ライドウを上空から放り捨てるわけですが、

先にも書いた通り

そもそもこの世界に来た最初に同じようなことされてるわけで、

逆にこれで落ち着きを取り戻したライドウ、

思いっきり魔力を込めての意趣返し。

結果・・・地形が変わりました(^^;;

コレハヒドイ・・・w

 

ライドウのチートっぷりは相変わらずですが、

物語としてはこの辺りから一気に盛り上がってくるので

続きも楽しみですね。

 

ちなみに、とらのあな限定特典である書き下ろしの番外編は

響とそのパーティーメンバーであるナバールの出会いの話。

ナバールさんは今巻を最後に、今後登場することはありません。

それもあってのこの番外編なんでしょうね・・・。 

 

月が導く異世界道中 4

月が導く異世界道中 4